性被害者として生きるという事
(性犯罪についての描写があります。フラッシュバックなどの心配がある方は体調にご注意ください)
私は高校1年生の夏、白昼の道端で知らない人たちに連れて行かれ、性的暴行を受けました。
被害を受けてしばらく経つと、だんだん心身のバランスが崩れ、ストレスでひどく体調を崩したり、自傷行為をしたり、外に出るのが怖くて家に引き籠ったりするようになりました。
そして大好きだった学校の友達や当時付き合っていた彼氏とも疎遠になり、社会から孤立してしまいました。
唯一の人とのつながりは家族だけだったのに、母には性被害に遭った私の気持ちを理解されず、
「性被害に遭った事は恥ずかしい事だ」
とセカンドレイプを受け、家庭にさえも居場所を失ってしまいました。
今、私は何とか法学部の大学生となり、勉強をしながら被害経験を発信する事で居場所を見つけつつありますが、どう頑張っても“性被害者”としての来歴を捨てる事ができません。
まだまだPTSDや婦人科的な不調も見られるし、疎遠になった友達や、被害をきっかけに微妙になった家族との関係も取り戻せそうにありません。
人生の中のたった一日、性被害に遭った事で、その後の人生ずっと“性被害者”であることに苦しめられて生きています。
被害に遭ったあの日から毎日苦しんできた私に対して、加害者たちは何もなかったように生きているかと思うと本当に悔しいです。
性被害の苦しみは点ではなくて、ずっと続く線であるという事
もっと広く社会で知られ、刑法改正や被害者支援の拡大に貢献できるように、また他の被害者の方がセカンドレイプを受けずに声を挙げられる社会にするために、これからも地道に声をあげ続けていきます。
ちっぷす共同代表 前田かや子
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