ちっぷす@東海

ちっぷす@東海の公式ブログです。メンバーが執筆した性教育や性犯罪などに関する記事を掲載しています。

一歳の娘が「(娘)ちゃん、だいじ」と言うようになった話①

養護教諭のsakiです。


これから時々、我が家の性教育事情について
書いていきたいと思います。

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我が家には1歳8ヶ月の娘がいます。


少し前まで何もできない赤ちゃんだったはずなのに
今ではどたばたと家の中を走り回り
私の口調を真似ながらおままごとをして
大人の思い通りには動きませーんとばかりに
「いやの~」を連発しながらおむつ替えから逃走する。


心のままに自我を出してくる怪獣には骨が折れるけれど
そんな娘がおもしろいなぁとも思います。

性のトラブルに巻き込まれたことで生きづらさを感じるようになった私は
娘には、この、人生で抱えないに越したことはない類いの生きづらさから
なるべく距離をおいて自由に生きてほしいと思っています。

性のトラブルを回避する力を身につけて欲しい。
万が一巻き込まれたとしても、解決にむけて対応できる力も。
そして、自分の体と心を大切にできる人になってほしい。
それは周りの人を大切にすることにも繋がる。
自分と相手を大切にしながら、心地よい人間関係を築けるようになってほしい。


そんな思いで、私なりに学んできたことを娘に伝えていきたいと考えています。

家庭での性教育の本番はもう少し先かもしれないけれど
0歳代からできることもあると感じているので書いてみようと思います。


我が家の場合で娘が生まれてから意識してきたことは次の2つです。

・自己肯定感を育むのによさそうなことを調べて取り入れる
・おむつ替え、体を洗う時などで、プライベートゾーンに触れる時は声かけをする

 


それぞれについて、順に書いていきたいと思います。

 

・自己肯定感を育む

例えば、
抱っこを求められたら抱っこをするなど要求に応える
娘がやりたいことはできるだけやれるように環境を整える
気持ちに共感する
体力や時間的に付き合えない時、こちらがやってほしくない時は丁寧に説明する、など

しかしこう書きながら今日も

公園の帰り道、二歩進んでは座って動かずでちっとも家にたどり着けず

「もう帰るよ!ママはお腹がすいた!」と強めに当たってしまいました。。(反省)

 

あくまで努力目標でやっていて、できる時はとことん付き合って要求を満たすことを心がけています。

 

「自分は大切な存在だ」という思いが育まれてほしいです。


(自己肯定感については育児書や教育家の方のSNSなどで見聞きした中からヒントを得て、できそうなことを取り入れています。どんな本か気になった方は下の参考文献を見てみてください。)

 

乳幼児期は母親(一番身近な養育者)との愛着形成が重要とのことなので
スキンシップ、少し高い声で話しかける、たくさん笑わせる、なども0歳代から続けて意識していて、気が向いた時にキャッキャ触れあい遊びをしています。


自己肯定感が育まれることで
のちに「その大事な自分を守るための性の知識」も入りやすくなったらいいな
何か困った時やトラブルに巻き込まれた時、なんでも話せる親子関係が築けていたらいいな
もしくは、私でなくても誰かに相談できる力を身につけられたらいいな、、などと思っています。

キャパのない母親なのでムキーッとなることも度々ですが
子ども時代、自分の発言が「子どもの言うこと」と軽く流されていくのがとても悲しかったので
1歳なりに精一杯生きている娘の気持ちになるべく寄り添いたいなと思っています。

 

 

※参考文献

0~4歳わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児 サリー・ウォード著

発達に合わせた子ども目線の世界が読んでいて面白いです。子どもの心を育てる語りかけについて書かれています。年齢別おすすめの遊びや絵本も載っています。

 

子どもの心の育てかた 佐々木正美 著

児童精神科医の佐々木先生の本です。迷ったときに「子どもにとって最も大切なことは何か」という視点に立ち返らせてくれます。

 

つづく

 

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